2025年3月6日

上海Spring Drift Day2

午前中は静安寺の周りをゆっくり回り、境内に落ちた金色の光を拾い集めた。線香の香りがまだ薄暗いホールに残り、思わず足音まで小さくなる。外へ出ると目の前には最新型の路面電車が滑り込み、古い瓦屋根との対比が一枚の写真に収まった。
静安寺の朝
路面電車と瓦屋根
昼は蘇州河沿いのリノベ地区で開かれているポップアップのフードホールへ。スパイスの匂いとスチームの音が同時に迫ってきて、シャツの襟にまで胡椒の温度が染み込む。出店していた若いシェフがすすめてくれたクラフトビールは、柚子と花椒がじんわり同居していた。
フードホールの入口
湯気のたつカウンター
夜は浦東側へ渡り、雨粒で濡れたプロムナードに街灯が反射していた。超高層ビルの窓を埋める無数のオフィスの光が、まるで呼吸するみたいに点滅を繰り返す。最後のフレームには、傘越しに見上げた真珠タワーと、背後で鳴る地下鉄の低音を収めた。
浦東の夜景
濡れたプロムナード