2024年10月22日

台南Trip Day1

雨の台南は、街灯の色がそのまま地面へ溶け出したように眩しかった。最初の一歩を踏み出した瞬間から、シャッターを切る間もなく光が目の端をすり抜けていく。屋台の湯気と濡れたアスファルトが混ざった匂いは、毎年秋の終わりにだけ現れる秘密の香りだ。
夜の台南屋台街
市場のはずれで出会った豆花屋のおばあさんは、昔に撮ったという古いフィルム写真を見せてくれた。雨粒の向こう側で微笑むその姿は、まるで今日の夜に戻ってきた時間の欠片のようだった。
豆花屋の店内
濡れた石畳と光跡